2011-05-20

ある夕暮れの出来事


ジリジリと照りつける太陽。いよいよ夏が近付いて来た。
それでも空気はからりと乾燥し、日陰に入れば実に心地良い気候だ。こんな夏だったらさぞや過ごし良いだろうに・・と毎年思うことだが、そう思えば思うほど夏は暑さを増すようでもある。
そんな気持ちのよいお天気に車をオープンにして走るとその爽快さは格別で、特に仕事帰りには一日の疲れもすっ飛ぶような充足感を得られる。そして今日も当然のようにオープンで走行していると、前方を走っていたイタリア車フィアットの新型パンダが窓を開けて何の躊躇も無くタバコをポイッと投げ捨てよった!そのタバコはトンットトットンと転がり跳ねながら後ろを走る僕の方に飛んで来たわな。
次の信号で止まるとすかさず降りて行ってパンダのドアを開け『タバコを外に捨てんじゃねーよ、わかったか!』と怒鳴りつけてやったが、30代と思われる女性ドライバーはお菓子を頬張ったままあっけにとられて『あ、はいっ、すいません』なんて言っておったわ。
いかにシャレた車に乗ろうが、心がそんなんじゃまったくダメだ。ブタに真珠とはこういうことを言う。いや、そう言うとブタがかわいそうだな・・。とまれ、こんな醜い心では何をしてもダメだろう。うわべだけ装っていてもいつか必ずボロが出て報いを受けることになるはずだ。
こんなたわけたヤツと関わるのはこれくらいにして、黄昏れ時の風景のなか堤防を疾走する。
帰宅すると赤ちゃんが両目を開けじっと、じい〜っと僕を見つめて出迎えてくれた。さて、何を思っているんでしょうね?チビちゃんは。

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