2011-03-31

年度末


今日は年度末。だからと言って何か特別なことをするわけでもなく、いつもと変わらぬ平凡な日常が淡々と過ぎてゆくだけ。しかし今はその平凡さこそが如何に貴重で大切なものであるかを知らしめてくれる。
平凡であったはずの日常は強大地震という僅か数分の出来事を境に信じがたい非日常へとすり替わり、そのあまりにも過酷な非日常であるはずの生活が今度は日常化して人々を苦難のどん底に突き落としている。自分を含め『これが夢であったら・・』と思う人は数えきれないだろう。現実は容赦なく我々の目を見開かせ、その心を踏みにじる。
あっという間に二十日間が過ぎたが状況は一向に改善されず、むしろ不安は増大するばかり。新年度を迎えるにあたって何か明るい要素を探したいが、そんなものどこにも転がってなぞいない。
しかし、津波に押し流され壊滅した地域でも梅の花が咲き、やがて桜も美しく咲くことだろう。それだけが人々の心を穏やかだった日常へと戻してくれるはずだ。

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