2011-03-12

震災2日目


夜が明けると、信じがたい現実が広がっていた。
津波が押し寄せた地域の木造家屋のほとんどが壊滅し、どす黒く広がる泥土の海にぽつりぽつりとコンクリート製の病院や学校・アパートなどが島のように取り残されている。その屋上では救助を求める人々が必死に布などを振り『ここにいるぞ!』と叫んでいた。
ほぼ全滅してしまった町もあるようだ・・こんなことが現実のこととして信じられるだろうか?
昨夜は地震に遭って倒壊した家に閉じ込められる夢を見た。しかし、その夢よりも現実の方がもっと凄惨だ。午後には原発の爆発事故の報も入って来た。

一体どうなってしまうのだろうか・・

そんな状況の中で自治会の懇親会が予定通り開かれ、僕の前には懐石料理が用意されていた。かたや遠方とは言え、すべてを失った人が居るというのにのんびりと料理をつつきながら談笑し食事を摂るこの違和感。
一体我々の運命はどこでどう分かれてしまったのだろうか・・

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