2010-09-28

いざ、人を助けん


今日は先週末行われた災害救助訓練について書こう。
朝7時に災害救助本部を設置する公園に町内会役員が集合し、テントを建てたりして本部の設置行う。その後各持ち場に分散してそれぞれの準備を行うが、実際のところはそのほとんどを市の消防本部が行い、僕らはただ見ているだけだ。僕の受け持ちは倒壊家屋からの救助訓練で、現場には崩れ落ちた屋根を模したセットとその下に使い込まれた哀れなマネキンが横たわっている。当初は数人しか居らず『実に寂しい救助訓練だな・・』なんて思っていたが、訓練開始時間ともなると近所の家々からバラバラと人が出て来て結構な人数となった。消防本部の指導のもと訓練が始まり、倒壊した屋根のひさし部分にジャッキを突っ込んで徐々に屋根を持ち上げ、十分な隙間を確保した所で被災者を救助して応急処置ののち簡易担架に乗せ災害救助本部へ向かう。このとき被災者を大人にすると、簡易担架で本部までの数百メートルを搬送するのがキツイため、急遽その辺に居たかわいそうな小学生を捕まえて強制的に応急処置?を施して担架に乗せ、えっちらおっちら本部へと搬送する。その小学生もまんざらではないようで、三角巾を頭に巻いてニヤニヤしながら運ばれて行きよったわ。ご協力に感謝。
無事自分の受け持ちが終了し、あとは他の災害救助現場を回りいろいろと勉強する。特に参加したかったのが心肺蘇生術とAEDの使い方の訓練で、このとき妻や娘達と合流して予定の訓練時間より早めに現場に着くと、消防本部の人と数人しか居ない。すると消防の人が訓練用マネキンで練習してみませんか?と言う。ありがたいことに手の置き方から心臓マッサージのリズムまでマンツーマンで指導してくれ、これは大いに勉強になった。長女も一緒になって指導を受け興味津々だ。しばらくすると人も大勢集まり、AEDの使い方も詳しく解説してくれた。このとき町内のおじいが『ところでAEDはこの近辺ではどこに置いたるんや?』と言う質問をして、これが良かった。自分を含めてそこに集まっていた多くの人が、いざと言うときAEDがこの近所のどこにあるのか?を知っている人がほとんどいなかったからね。
その後は皆でバケツリレーしたり、消火練習や放水練習をして大いに盛り上がり訓練は終了した。
こんな天気の良い日曜の朝から訓練に参加する人なぞほとんどいないと思っていたが、最終的には町内の人だけで150人超が参加し、それに消防本部や消防団、赤十字などの人が加わって総勢200人ほどでの訓練となった。当初はくだらないなんてナメていたが、『ほほう』と感心することも多く、今後はこういう行事には積極的に参加しようと思う。いざと言うときに予備知識があるのと無いのとではまったく違うだろうからね。

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