2010-09-26

東アジア共同体


今日も尖閣問題。
今回のドタバタ劇を欧米諸国はどう見ているかと気になった。各国がもっともらしい意見を述べていて、やはりその論調の多くが『日本の敗北』と今後の中国の台頭についてが多いようだった。しかし実際のところ欧米諸国にとってはどうでもいい問題なんだよ。こちらが『欧米諸国の反応はどうなんだろう?』と気にして検索するからそれらしい記事が出て来るが、一般の人々にとってはまったく興味の無い、くだらない案件でしかないだろう。まあ、実際そうなのだから致し方ないがね。
以前、鳩さんが『東アジア共同体構想』なんて言っていたが、こんなくだらんことでいちいちいがみ合っとるようでは夢のまた夢の話でしかないな。このままではあと100年かかっても話しすら纏まらないのではないだろうか?その点EUを築き上げたヨーロッパ諸国は大したもんだと感心する。
今回のように些細なことから対立することが多い東南アジアや東アジア諸国は、その対立軸でもあるEUを始めとする欧米諸国にとっては好都合なんだろう。お互いを争わせておけば漁父の利も大きいと言うわけだ。反対に東アジア共同体が現実の話となったらどうだろうか?可能性はかなり低いものの実現したならば欧米諸国に与えるインパクトは相当のものだろう。人口・経済規模・そして市場に於いてアメリカやEUを圧倒する組織になるのは間違いない。であればこそ些細なことでお互いを牽制し反発し合ってばかりいる日中韓のような国々はまさに願ったり叶ったりの存在だろう。
まったく、そうとも知らず我々は勝手に消耗し、ますます欧米諸国を利する行いばかり繰り返している。

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