2008-09-24

どんぐりころころ


昼休み中に今の工作現場からほど近い秘密のドングリ採集地へ向かったが、大量にあるだろうと袋まで持参したのにどういうわけか全然見当たらない。遅過ぎたか?とも思ったがそれならば1つや2つくらい残っていてもよさそうなものだし、例年からすると早過ぎることもない。仕方がないのでもう少し山を登り他のドングリの木へ。この木のドングリの大きさや美しさはいまいちだが、その中から良さげなものをいくつか選んで持ち帰ることにした。とりあえずドングリをいくらかは採集できたので喜んで山を下りて来ると、僕が最高のドングリを生み出す木だと一目置いていたミズナラの大木の変わり果てた姿を見てしまった。葉はすべて落ち、ぼろぼろの体躯を露にし、枯死していた。道理でドングリがないはずだ・・去年あんなにたくさんのドングリが落ちていたのは最後の力を振り絞って子孫を残そうとしたからだろう・・と考えていてあることに気がついた。そうだ、ウチにはこの木のドングリから育てた苗が何本かある筈だ!と。そう、庭には去年拾って来たドングリから芽吹いて20〜30cmほどになった苗が20本ほどあり、そのうちの何本かは間違いなくこの木の子孫だ。興味本位で育てていたが、今日見た枯死した木のことを思うと何が何でも大きくしてやらねばならないという責任感を感じる。
そうだな、この苗達がもう少し大きくなったら枯死した木の脇にでも植えてやろう。それがドングリを拾った者としての使命だろうし、僕にドングリを拾わせたこの木の意志なのだろう。

0 件のコメント: