2008-09-22

命の値段


休日に挟まれた平日など当然休むものと決まっておるので、出社せず畑でもしようと思っていたが、空はこんなに清々しく晴れ渡っているというのに、昨日の大雨で堤防裾に開墾した畑のトレンチは満水状態。とても作業をやれる状態ではなく畑仕事は諦めて、これまた昨夜から続く床のワックスがけの手伝いをすることに。上の子は明日の運動会の練習のため幼稚園に行き、あとはワックスがけを邪魔する下の子を連れ出してくれるとありがたいということで、時間稼ぎのため近くのホームセンターへ。
いつものように観賞魚コーナーの水槽の間をゆっくりと回り、ガラス張りのケージが並ぶペットコーナーに行くと、かわいいワン子や子ネコたちが縫いぐるみにじゃれつきながら愛嬌をふりまいている。立ち止まって見ている人は皆『かわいい〜』と思わず口にしてしまうほどの愛くるしさだ。ただ、いつもこのコーナーに来ると気になるのがガラスに貼ってある『値段』で、今日は特にプードル・フェアの期間らしく全プードルが『決算セール20%off』となっていた。実は子供達がせがむからこのコーナーに来るが、本当はガラス張りのケースに値段をつけられ『展示』されている犬猫を見るのはイヤなのだ。だってあんな狭いとこで見せ物になってかわいそうじゃないか?しかもまるで物のように『決算セール!』なんて値段をつけられ、いつも来る度に何とも言えぬ違和感を感じる。それは命に値段など付けれるのか?という疑問から来るのだが、例えばすぐ隣の観賞魚コーナーで売っているネオンテトラに関して言えば『一匹150円』となっていても、あまり気にならない点で一貫性が無く、命の差別だと言われても僕はその矛盾を受け入れるしかない。
人様がペットショップなどで犬猫を買おうが、それについて僕はどうこう言うことはしない。ただ、自分はそういう所では決して買わない。犬猫のブリーディングの悲惨さはあまり表には出ないが惨憺たるものだ。血統種などを求めることはそれを助長することでもあり、それこそ命の差別化だ、と僕は思っている。野良犬や野良猫の姿を見かける機会は減って来ているが、その陰で毎週各行政区の保健所ではガス室もしくは薬殺で多くのペットが命を落としている。僕が今まで飼って来た犬はJackieで4頭目だがそのうち2頭が捨て犬で、1頭がその2世、もう1頭が近所からのもらい犬だ。猫は3頭で、うち2頭は保健所で薬殺前にもらって来たもの、1頭は拾って来たもの、ただそのうち2頭は逃げてしまったが・・
確かに大枚をはたいてガラスケースから出してやることも『救い』なのかも知れない。しかし飼い主の勝手な都合で捨てられ、理不尽な『死』を待つしかない犬猫はおびただしい数に上る。そんな『命』なのに、『決算セール』かよ!僕は納得がいかない。

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