2008-09-11

軒先のタマネギ



Jackieの散歩の楽しみは、普段は車であっという間に通り過ぎるだけで見落としがちなものを再発見できることかな。散歩のコースはいくつかあるがその日の気分によってルートを決め、だらだらと歩いてゆく。そうすると面白いことにいろいろなものが現れ語りかけてくる。今朝のコースでは近所のブドウ畑の横を通ったが、こんな所でも『ブドウの直売を致します』と看板を掲げていることを始めて知り、さらにブドウ棚の下には動かぬドーベルマンが目を光らせ、侵入者を警戒していた。

こうやって毎朝周りを見渡しているといろいろなことを思うわけで、たとえばアパートなどのベランダにタマネギが干してあったりすると、なんかホッとしたような気分になって来る。その感じは家族もしくは誰かと繋がっているという安心感から来るものだろう。外からアパートのベランダを遠望すると、そこにタマネギが干してあることでその部屋に住む住人に繋がる人々が見えて来るような気がする。『ああこの部屋の人には支えてくれている人がいるんだな・・』というような感じでね。そうかと思うとベランダには車のタイヤやガラクタしか置いておらずいかにも殺伐とした感じを受けるお宅もある。まあ、どれもこれも第三者から見た勝手な印象にて実際はどうか分からねど、軒先に無造作に吊るされたタマネギが語りかけてくるものは多く、そしてあたたかい。

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