2008-09-18

薮と天主


あいにくの空模様のためレーザーを発する特殊装置の使用叶わず、いったん工作活動を休止し一般観光客に紛れて城郭本丸に聳える国宝天守閣の偵察活動に従事する。さすがに国宝だけあってこれまた観光客を装った各国のスパイが参集し、急な階段に戸惑う振りをして辺りの様子をつぶさに観察しているようだ。天守最上階の高欄に出るといつも活動しているヤブ深き急峻な崖とは打って変わった風景が広がり、ヤブ蚊の大群に襲われることもなく、眼下の大河には滔々と川船が遊び、まるでここだけは時間軸がずれているようなゆったりとした時が流れていた。
暫時の気分転換のあとは再びヤブに入る気力失せ、各曲輪の重要ポイントを確認しながら帰路に着いた。

0 件のコメント: