2007-04-03

見ること


常に何かを見ながら生活しているはずなのに、その実ただ見えているだけという場合がほとんどだ。毎日通っている道なのにある日『あれっ、ここにこんなものあったっけ?』と気づくことがある。そのようにしていかに多くのものを見落としていることだろう。一つ一つのものはある日その個性を失い、風景の中に溶け込んでしまう。輝きは失せ、既成のものとして自動的に処理され葬られる。自分は本当に見ていたのだろうか?見たつもりになっていただけじゃないのか?角度を変え、ポジションを移動しもう一度見直そう。そこには何かがあるはずだ。自分があっさりと見落として来たものが、いつか光を放ち始めることになるかも知れない。

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