2007-02-04

家そして人


恒例の中古一戸建ての内覧に今日も出かけた。
今回ははじめて居住中物件の中を見させてもらったのだが、やはり人が住んでいる以上いくらいいよと言われても遠慮してしまい、押し入れや納戸、風呂やトイレ、台所などをつぶさに見ることはできなかった。住んでいる人の目の前で仲介業者相手になんでここはこうなんだ?と聞くわけにもいかず、かなりの額を払う前の下見としてはまったく物足りないものになってしまった。
今日の物件は任意売却物件という特殊なもので、家主が自己破産したため銀行などの債権者が担保として家を差し押さえ、競売物件として出す前にもう一度仲介業者に託したものらしい。そのためか家主の方はまったく家を売る気が無い(差し押さえられているので本人にはもはやどうでもよい)ようで、僕らが見に行ったときもタバコの吸い殻は灰皿に山のようになったままだし、飼っている犬のおしっこシートも和室に敷いたままの状態、その他のものもまったく片付けようとした痕跡もなかった。家を少しでも高く売りたい、よく見せたいという立場の人ならまずしないことだろう。この家を出たくないという気持ちがひしひしと伝わって来た。仲介業者にこの家を買うと言ったら家の引き渡しはどうなるのか?と尋ねたら、取引成立後1〜2ヶ月の間に引き渡されると言う。じゃあ、いま住んでいる人が出て行かなかったら?と聞くと『出て行ってもらいます』とのこと。
結局この物件はやめることにした。ロケーションは最高に良い所だったので乗り気だったが、居住者の問題の他にもさまざまなことがあり、惜しいと思いつつも諦めざるを得なかった。
今回はいいぞ!と思っていた物件もいざ中を見ると・・・というものが多い。でも希望を持つことは諦めないぞ。必ず出てくるはずだ。

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