2009-08-06

原爆の日


64回目の広島原爆の日。

アメリカの有権者の61%が『原爆の投下は正しい行為だった』と考えているという。原爆投下によって戦争を早く終わらせ、本土決戦を敢行しようとした日本と、そうなった場合おびただしい犠牲者を出したであろう米軍との双方の被害を最小限に抑えた、というのが一般的な見解であって学校でもそう教えている。
妻は高校生のときに始まった湾岸戦争では、両親も含めまわりの多くが戦争支持だったのに対し、友人と2人で『戦争反対!』のプラカードを掲げてデモ行進し、生卵までぶつけられたというほどの反戦派だが、それでも多くの米国民と同じく原爆投下は正しかったとは言わないが戦争を早く終わらせる手段としては仕方がなかったという立場だ。そのことについては何度も議論し、その度にケンカに発展したりもしてなかなか共通の見解には至らない、というか無理な話かも知れない。
原爆の使用が正しかった、正しくなかったという議論は平行線を辿り、どちらかの意見に纏まるようなことは双方の立場が違う以上無理だと思う。ただ、原爆の正否は差し置いても、その原爆によって未曾有の被害が出たのは紛れも無い事実であり、その被害や今も続く苦しみを知り理解することは、核を保有する国の義務であると思っている。核を使用したあとに『そんなにひどいとは知りませんでした』なんてお粗末な言い分をされたんじゃたまらんからね。でも核保有国の多くがその程度の認識しか持っていないはずだ。

オバマが言う核廃絶は、我々の世代が作り出した終末兵器を次世代に受け継がせない為に必ず為さねばならぬことであり、広島の日である今日、改めてその思いを強くする。

合掌

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