2009-07-24

タマムシの舞う森


先日、ある現場で久しぶりにタマムシを捕まえた。山の中の現場ともなると飛んでいるタマムシを見かけることはたまにあるが、捕まえたのは子供のとき以来かも知れない。子供の頃は実家のまわりにもまだ木が多く残っていて、いろんな種類の虫達を捕まえることが出来た。その中でもタマムシは別格で、その美しさは群を抜いている。タマムシと言えば『玉虫厨子』が連想されるが、なるほどこの美しい羽を集めて厨子を作ろうなんて、その発想自体がぶっ飛んでいて実に面白い。またそれを本当にやり遂げたのだから大したものだと感心する。
タマムシを捕まえたこの森にはまだまだ多くの榎の大木が残っており、そのおかげでタマムシも繁殖を続けられるようだ。

それにしてもこのタマムシ、その鮮やかな身体に見入っていると思わず引き込まれそうになる。その不思議な力をいにしえ人も感じて厨子を作ろうと思ったのだろう。

せっかく捕まえたものを放すのは惜しいが、タマムシは森にあってこそ輝くもの。現場が続く限りまた会う機会もあることだろう。

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