2009-05-25

ある夜の感慨


なんとなく違和感を感じる天気だ。今晩もこの季節としては珍しいほどの強風が吹き荒れ、外からは風鳴りが聞こえて来る。吹いている風は西風なので天気図を調べてみると、西高東低の冬型気圧配置でなるほどと言ったところだが、等高線が混み合ってない割にはこの強風が吹くとは、ちょうど我が家の上空で低気圧と高気圧がぶつかっているのかも知れない。
日中は30℃近くまで気温が上昇し日差しも強く、日向にいるとげっそりしてくるが空気は乾燥し吹く風も涼しく、日陰に入ればとても快適な気候と言える。近年の今頃と言えば湿度が上昇し、ずっと蒸し暑く感じることが多かったような気がするが、僕の思い違いだろうか?今年の天気の特徴としては急激に気温が上がったかと思うとその後涼しい日が続き、また気温が上がるといった繰り返し。これほど日々気温差があると体調管理が大変でもある。まわりにこの時期風邪を引く人が多いのも無理はないだろう。
この快適な涼しさに接して思うのは、ひょっとしたらこれが『平年並み』のお天気なのかも知れないということだ。ここ最近は毎年のように記録更新が連発し、この時期から暑いことがあたり前となっていた。ところがいざ涼しくなってみると変な感じがするのだから、人間とはおかしなものだな。ただ、今感じている違和感はひょっとしたら冷夏に対する予感なのかも知れないし、まったくとんちんかんなただの過剰反応なのかも知れないし、結果を見ねば何とも言えぬものではある。しかし、五感で何かを感じている以上、それは何らかのサインを鈍ってしまった感覚でかすかに捕えているのであって、自分が干渉できない本能の部分がそれを解読せんと動いているのは確かだろう。

時が過ぎれば今考えていることなどすっかり忘れて、何事もなかったかのように秋を迎え、冬へと移ろう。そうやってまた春が過ぎ、夏を迎え、僕は、皆は齢を重ねてゆく。ああ、なんて大きな流れなんだろう・・我が身なぞ、その流れに投げ込んだ石の、波紋のごとき儚きものだな・・

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