2009-04-30

持つことと、失うこと


物を持つことで我が身を縛られる、そんなことを感じる一日だった。

我が家の離れの西側はトタン張りで、そのいちばん下の裾に錆が発生しているのを気づいたのが、もう一年以上も前のこと。中古で購入した家なので、大掛かりなリフォームが為されたと言ってもさすがに離れの外壁までは手がつけられず、おそらくはペンキを上塗りしただけのこと。なのでリフォーム後2年以上にもなると、もとからあった錆が広がりトタンの表面にまで浮いて来るようになっていた。何とかせねば・・と思いつつも手が回らず、やっとこさ今になって始めたというわけ。
まずはブラシを使っての錆落としからだが、これがなかなか頑固で時間がかかる。午前中いっぱいかかって錆を落とし、午後から錆び止めを塗り明日の上塗りに備えるまではできたが、これは西壁の裾部分に限ってのこと。晩ご飯を食べながら『どうせ塗るんなら西壁全部塗っちまおう』と、心変わりして明日も朝から壁養生に掛かりっきりの予定だ。全部となると上塗りも含め明後日まではかかりそうだな。それでも天気はずっと良いみたいで真夏のような暑さもなく、ペンキ塗りには絶好の日和と言える。

物を持つとどうしてもその維持管理に時間と手間とお金がかかる。できることならすべてを投げ打ちたいが、それも我が身の弱さ故ままならず、あらゆる物に縛られ振り回される。
持つことは失うこと。
つくづくそうだな・・と思いながら、ひたすら錆を落としハケを振るう一日なり。明日もだな。

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