2009-04-15

蒼天に想ふ


昨日の大雨で空気中に漂っていた一切合切のものが洗い流され、実に清々しく気持ちが良い朝だ。雲間から差し込む朝日に照らされた山の端は、アンシャープマスクをかけたかのようにはっきりと見え、手が届きそうなくらいすぐ近くに見える。雨ばかりだと気が滅入ってしまうが、お天気続きに降る雨はかえって気を清めてくれるようだ。
そんな気持ちの良い空気の中を太陽に向かって車を走らせていると、まわりの風景は先日までとは打って変わってきらきらと光り輝き、さらに朝の清々しさを引き立ててくれる。よくしたもので昨日の大雨を見越して田んぼという田んぼが水を引き始め、一晩にして湖のような光景にと様変わりしていたのだ。強い風に水面をなぶられ、朝の光をいっぱいに受けて輝く水田の様子もまた風流。こんな何気ない一幕が僕を喜ばせ、楽しませる。

僕はカメラ小僧ではないが、写真を撮るのが好きだ。カメラなんて何でもいい、だが広角が好きだな。
写真を撮ること、それは見ること、感じること。カメラを持つことで見ることが始まり、見たことについて感じ、考えることが始まる。カメラなんてただの機械さ、あくまでも見ることの媒体でしかない。しかし写真は違う、写真には撮った者の心が写り込む。

写真を撮ること、それは自分を見つめることでもあるのだ。

0 件のコメント: