2008-10-10

いろいろなことがあった日


平凡な日々の繰り返しに思える日常の中にも山や谷はあるもので、今日はそんな典型的とも言える一日だった。
まず先週に引き続き静岡県までの大遠征に向かうべく高速道路を走り始めた頃のこと、車線変更をした直後に『ガコーン!』と衝撃が走り『なんだ?!』とサイドミラーで左後方を確認すると、左後輪付近から白い煙が吹き出しとるやんか!一瞬タイヤがバーストしたか?と思い、すぐに路側帯に車を待避させ後続車に撥ねられぬよう注意しながら状況を確認すると、タイヤの下から針金というには太く鉄筋というには細い金属の棒が顔を出していた。コイツが衝撃の原因らしく信じられないことだが車のフレームに何万分の一の確立でこの棒が引っかかり、タイヤと接触してタイヤを摩擦で焼き切ろうとしていたようなのだ。立ち上った白い煙はこの時の摩擦で生じたもので、辺り一面ゴムの焼ける臭いが漂っていた。
同僚がJAFのメンバーだったため救援要請をすると、現場到着まで約50分かかると言う。車の状態はタイヤを交換すれば行けそうなので自分達でやるべく作業に取りかかるが、こんな時に限ってスペアタイヤの格納してある後部荷台はブルーシートなどの荷物が満載で、高速道路の路肩に荷物を下ろすことから始めなんとかタイヤの交換を終了した。被害のタイヤはバーストはしていなかったものの鉄の棒で表面は焼き切られており、この状態で静岡まではとても行けない。そこで一度会社に戻り後輪をスタッドレスに交換してリベンジの再出動。だいぶ時間的にロスをしたがなんとか静岡にたどり着き任務を完了することができましたとさ。
高速道路でこんなアクシデントに見舞われる機会は少ないので、今回のことは運は悪かったが良い経験にはなったな。

さて次は仕事帰りでのこと。往復500kmに及ぶ大遠征に疲れ果て家路を急いでいると、堤防下の側道で僕の前を走っていたワンボックスカーの前に突然猫が飛び出して、車も避けることができずに撥ねてしまった。もんどりうちながら猫が僕の車の前にも転がって来たがなんとか轢くのは避けたものの、上を通過するときは仰向けになった猫の足が車の底に当たったような感触がした。そのまま通り過ぎたものの心配になって車を安全なところに止めてから歩いて戻って来ると、その猫が道路上に横たわっていた。猫は黒猫でペルシャ猫のような長毛の美しく柔らかい毛並みを持ちまだ若い猫だと思うが、残念ながら既に事切れていた・・どうやら撥ねられた時の衝撃で全身の骨が砕けてしまったようだ。猫の様子を見るとおそらくこの近所の飼い猫と思われるので、そのまま路上に放置するのも忍びなく抱きかかえて道路の横のよく目立つ場所にそっとおろして、手を合わせて冥福を祈ってあげた。夜が明ければ近所の誰かが見つけて飼い主の手に戻ることができるだろう。僕ができるのはここまでだ。黒猫を抱き上げた時、そのむくろはまだ温かくその感触がいつまでも僕の手に残り無性に悲しくなって来た。何もあのタイミングで飛び出さなくても・・と思っても、もう遅いのだ・・

沈む気分を励ますべく大音量で音楽をかけながら家路を急ぐと、車に取り付けたレーダー探知機が作動していないことに気がついた。どうやら壊れてしまったらしい。年代物だからどうってことはないが、なんで今日なんだろ?

今日はほんとに長い一日で、いろんなことがありました。まったくもって疲れたよ・・

0 件のコメント: