2015-09-04

難民流入














シリア難民の男の子がトルコの海岸に亡骸として漂着してから、難民をもっと積極的に受け入れようという風潮がEU各国を中心に広がりつつある。それはそれで良い動きではあると思うが、各国ともに難民の受け入れには限界がある。一方その難民を大量に発生させている元凶のシリアではISによる支配地の拡大は続き、政府軍の無差別爆撃も昼夜を問わず行われている。つまり難民発生の原因を絶たねば今後も続々と難民の流入は続き、そう時を経ずに難民受け入れ困難になるはずだ。問題はそうなった時どうするかということだ。
『アラブの春』の混乱の時、元宗主国たるフランス始め欧米各国は自由を求めるシリア国民の要望に応えず助けることをしなかった。ためにシリアの内戦は激しさを増し、その隙をついて凶暴なISが台頭してしまった。今となってはもはや事態の収拾を図ることは難しく、手詰まりの状態の中での難民問題だ。
なかなか解決法のない厳しい問題ではあるが、これ以上の悲劇を防ぐ方策を何とかして考え出さねばならない。

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