2012-09-29

繋ぎ、そして燃やす


命を繋ぐことはできた。次は命を燃やす時だ、などと車を運転しながら唐突に思う。
幸いにも3人の娘に恵まれ、皆病気もせず元気いっぱいに育っている。これ以上のことはないじゃないか。
とにかく僕はそういうかたちで命を繋ぐことが出来た。
しかしその幸せの中に疑問を感じる時もある。『このままでいいのか?』と。このまま温々とした生活に浸り、齢を重ねてゆくことが『生きる』ことになるのか?と、自問自答する。
何かの目的があり、それをするのを迷っているわけでもない。ひょっとしたら恵まれ過ぎた生活を送るがゆえに、それを失う不安からこんな世迷い言をいっているだけなのかも知れない。
僕にはどんなことであれもっと自分燃やす『場』が必要だ。昨日2周忌を迎えた友も、ただひたすらにダウラギリの頂を目指し彼の命を燃やし尽くした。僕はそんなまっすぐな彼を羨ましく思う。

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