2012-02-10
願い
朝、Jackieを連れて川のたもとの辻にあるお地蔵さんの前を通りかかると、一心にお参りしている人が居る。その人は長女の同級生のお母さんで、ずいぶん久しぶりに見かけたので声を掛け、そのまましばらく話し込んでしまった。というのも、その同級生が昨年末からほとんど登校しておらず、『どこか悪いのかな・・』と心配していたのだ。だからそのことも含めて聞いてみると、どうやら不登校になっているらしい。学校に行くのが怖いと言って、家から出ようとしないそうだ。お母さんによれば原因は上級生から受けた嫌がらせのようで、一年生のクラス自体は大丈夫だが登下校時に一人になってしまう時が怖くてたまらないという。そのお母さんもPTA役員にからむ他のお母さん方とのいざこざに巻き込まれて人間不信に陥り、今も精神安定剤が手放せないらしい。そして最近ではお姉ちゃんまでが学校に行きたくないと言い出して1週間休んでいるそうだ。
話を聞いているとその切実感が伝わって来て、どうにか良い方へ向かえば・・と願わずにはいられないが、お地蔵さんにお参りしていた彼女の様子はまさに救いを求める姿そのものだった。『出来ることがあったら何でも言って下さい。◯◯ちゃんを呼びに長女を寄越してもいいですから』とだけ言い残して僕は去ったが、今の彼女に必要なことはとにかく自分や娘達が抱える問題を隠そうとせずに人に話すことだと思う。一人で背負い込むにはあまりにも重た過ぎる問題だ。夫の両親との同居ということも彼女にストレスを与えているに違いない。そのストレスが母親を通して娘達にまで伝染しているような感じがしてならなかった。
お地蔵さんよ、彼女の願いを叶えてやってくれ。娘達が普通に登校できるように、そして彼女自身が救われるように・・
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