2011-07-25

臭いものは埋めてしまえ!


いやはやまったく驚きだね。
中国の歴史書を読むと群雄割拠の時代、巨大な溝を掘ってそこに何千何万という人々を押し込め、生き埋めにしたという記録がいくつも見られるが、まさに今回の列車埋葬事件はそれを彷彿とさせる出来事だ。まあ、彼らの持つDNAには始めからそういうスイッチがあるのだから、これがONになったからと言ってさほど驚くべきことではないのかも知れないが、しかし世界中が注目する中で臆面もなく列車を破壊し、埋めてしまうその厚顔無恥さにはやはり驚きを禁じ得ない。さらにはその行為をあらゆる屁理屈を並べて正当化しようとする所に、この国の未来像が垣間見えると言えば大げさだろうか?
とにかく彼らの行動はあらゆる意味で『想定外』であり、現行の世界標準では決して推し量れないものだ。

僕は中国が好きだ。旅をしていると様々なショッキングなことがあるが、他のどの国とも同じで親切な人は居るし、困っていると助けてくれる『お助けマン』も健在だ。屋台のおばちゃんは今思うと『下水油』を使っていたかも知れないが巧みな手さばきでチャチャッと料理して、熱々のひと皿を出してくれるし、列車に乗り合わせたやたら元気な家族連れは、僕や妻が啜る貧相なカップ麺を見て『こっちに来てこれを喰うのだ!』と、どこにそんなに持っていたんだ?とびっくりするような食料を出して来て盛大に振る舞ってくれた。
そう、あらゆる意味で中国は巨大なのだ。それは旅を続けているとひしひしと感じるもので、それは東南アジアに居て感じるような『血が騒ぐ』といった感覚とはまるで違う、圧倒されるような感じだ。一方で同じく大陸国家であるアメリカで感じるものはとてもオープンな感じであり、どこへ行ってもいいし、どこに住んでもいいようなそんなしがらみを感じさせない自由さで、どこまでも楽天的だ。それに対し中国は広い国土にも関わらずどこか土着色の濃い、そのしがらみから抜けきれぬような窮屈さを人々は持っていて、現実問題として政府が人民を著しく制約している。ううむ、何の話か分からなくなったぞ・・

とにかく中国のとる行動をいちいち自分たちの感覚に当てはめて評価するなんてことはまったく無駄なことだ。結果は始めから出ているのさ。

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