2010-08-06

ヒロシマ


平和記念式典にアメリカが大使を送った。イギリスもフランスも代表が参列した。そして国連事務総長も核軍縮・核廃絶へ向けてのスピーチを行った。確かにいま世界では『核の無い世界』を求める声が大きくなりつつある。今回の各国の反応もその現れだ。日本のメディアは『ヒロシマ』が世界でどのように報道されているかを繰り返し、今回注目度が上がったことを喜んでいる。
日本は世界で唯一の原爆被害国だ。しかし今までその声に世界の国々の反応は鈍かった。じゃあ今回どうだったか?と言えば、注目を集めただけで何も変わっていない。それはなぜか?
それは日本が未だに原爆投下に対しての被害者意識を強烈に持っており、反対に加害者としての意識が呆れるほどに薄いためだ。なのでいくら日本が唯一被爆国として核廃絶を訴えても『そら見ろまた日本が被害者ぶってるよ』としか見えないのだ。
ドイツは戦後、不十分ながら戦争被害についての謝罪や保証を行って来た、そしてそれらは他のヨーロッパ諸国にある程度受け入れられ、今やEUの看板国の1つだ。かたや日本はと言うと・・まったくお寒い限りだな。まずこの点から改めねば話し合いのテーブルに着くことも出来ないのではないか?曖昧な態度は止め、ここは未来を見据えて一歩踏み出すべきだろう。自分がやったことはさておいて、やられたことだけ訴えるようではいつまでたっても世界は耳を傾けてくれぬだろう。

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