2010-05-31

虐殺が虐殺を呼ぶ


僕は国家としてのイスラエルが嫌いだ。ために中東を旅行した際も敢えてイスラエルには行かなかった。しかし、今思うとやはり行くべきだった。友人の1人はイスラエルに行き、パレスチナのガザを訪れた時の感想を語ってくれたが、やはりその雰囲気は実際にその場に足を踏み入れないとわからないものだ。そう、イスラエルはどうでもいい。僕はパレスチナに行きたいのだ。
今回イスラエルが起こした虐殺事件も、彼らなら平気でやることだろう。とにかく殺し、あとでなんとでも理由を付ける。それが彼らの常套手段だ。
ナチスに虐殺された過去を持つ彼らが、今度は虐殺する立場になって半世紀以上が経つ。この間世界各国はイスラエルの横暴を見て見ぬ振りし、そしてそのつけをパレスチナの人々に負わせた。シリアのハマで出会ったアフマッドはパレスチナ難民だった。驚くほど英語が堪能で陽気なアフマッドであったが、その目の光の中にどこか影を持っていた。彼らの悲しみや憤り、故郷への想いは如何ばかりだろう。
なぜ殺し合わねばならぬのか?中東に於ける多くの問題では常に死が絡んで来る。殺せば殺される。それが道理だ。
現代ではイスラエルの繁栄はアメリカなどの大国に担保されているが、この歴史もそう長くは続かないだろう。このままではいずれイスラエルは滅ぶことになろう。

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