2010-03-19

否決


ワシントン条約締約国会議で大西洋・地中海産クロマグロの国際取引禁止案が否決されたニュースには驚かされた。事前情報ではEU諸国やアメリカの賛成により、採択されるのはほぼ確実と見られていたからだ。この取引禁止案に日本は強く反対していたので、否決され喜ぶ人々の様子も流されたが『これでマグロをじゃんじゃん食べられるのでうれしい』なんて言う輩はミンチにしてマグロに喰わせてしまえばよい。
今回はうまく潮目が変わり策が成功したが、これで日本はマグロの資源数に対して大きな責任を負わされることになった。いくら日本が漁獲量を厳しく規制し資源の枯渇に留意しても、他の国では規制漁獲量を無視した乱獲が繰り返され、そのほとんどが日本に流れ込んでいる。そんな状況で『日本は資源数の管理を徹底して来た』と言った所で、『とどのつまりは喰っているのはお前たちだろ?』と言われれば返す言葉も無い。そしてもしクロマグロが絶滅しようものなら、『日本人が喰い尽くした』と非難されるだろう。
もう、禁止案が否決されたと喜んでいるような状況ではないのだ。

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