アメリカのメディアに於ける一連のトヨタ騒動もアホらしいが、クロマグロ騒動はさらにタワケたことだ。メディアは相変わらず『クロマグロの国際取引が禁止になったらどうですか?』と、あらかじめ答えが用意された質問を繰り返し、まんまと筋書き通りに答えてくれた善良な市民の様子を繰り返し報道している。そうやって国民の意思をワシントン条約締結反対にリードしようとしているは明らかだ。しかし、客観的に見ればクロマグロの生息数がここ近年激減しているのは確かだし、回転寿しの普及で一人当たりのクロマグロ消費量がぐっと伸びているのも事実だ。だって子供の頃なんてマグロを食べること自体が稀(我が家では)だったからね。その頃と比べてマグロが安くなったと誰もが感じていることだろう。それだけ大量に漁獲されているということで、いくら畜養マグロが増えたと言っても畜養自体マグロの幼魚を乱獲するものだから、魚体数が回復する要素はどれ一つとしてない。そうなれば漁獲禁止措置に踏み切ろうとするのは当然の結果だし、資源を守る面から言っても当然のことだ。その点でいくら日本が数カ国を仲間に率いれて反対しようが、所詮大義名分もなく勝ち目は無い。
ここはアンチ西洋諸国というような感情的な意見にとらわれず、冷静に物事を判断して手を打たねばいけないが、果たして今の日本にそれだけの器があるだろうか?無いな。
このクロマグロのことについてもそうだが、なぜ日本はこれほど先手を打つということが出来ない国なのだろう?大抵の場合こうなると予想できたにもかかわらず先送りして切羽詰まってしまう。そこをまんまとやられてしまうというのを何度繰り返して来たことか。根本的に視野が狭いんだろうな。
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