2008-06-23

枇杷美味し


なにをかくそう枇杷は好物だ。よく熟した枇杷の爽やかな甘さはいくつでも食べられる。最近はスーパーなどにも売られているが、無花果同様店頭ものは甘さが薄っぺらで美味しいと思ったことがない。なので本当に美味しい枇杷や無花果からはずいぶん遠ざかっていたが、この家に越して来ると隣の畑には大きな枇杷の木が我が家の敷地に覆いかぶさるように枝を張り、実も鈴なりでなっていた。それがちょうど去年の今頃の話。その頃は枇杷も食べたかったがこの家を購入した直後で荷物の搬入に忙しく、とてもそんな余裕がなかった。今年はと言うと、隣の畑のご夫婦とも仲良くなりしょっちゅう野菜を頂いたりしているため、草刈機を買ったことだし堤防際の雑草を刈り払って恩返しをしようと背丈以上のススキを部分的に刈っておくと、大変感謝されて『お宅に面した枇杷の実はどうぞご自由に穫って食べてください』とのお許しを得た。しかもレジ袋いっぱいの枇杷まで頂いてしまった。こんなうれしいことはないな。さっそくむさぼるようにいくつかを平らげたが、そのうまいことと言ったら!子供の頃、実家近くの寺の境内に枇杷の大木があり、実のなる頃は住職の目を盗んでよく食べていたものだ。その時の枇杷の美味さは格別だった。隠れてこそこそやっていたことが美味しさをより一層引き上げていたのかも知れない。その時の思いがあるからこそ僕は枇杷に執着する。

For The People Of Tibet

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