2008-06-04

悪法


この日、最高裁判所の判断で国籍が認められた人達の、国籍を勝ち取るまでの道のりはあまりにも長過ぎた。そもそも国籍法で規定する国籍を認める条件のひとつに『両親が結婚していること』とある事自体が社会的背景を無視したいかにもお役所的な条件であり、国籍を求める弱者的立場の人々を突き放す差別この上ない悪法だ。今回それが認められてとしてもまだ『父親の認知があるもの』との規定は健在で、たとえばその父親が『認知』しなかったり、行方をくらませてしまったら国籍はもらえないことになる。そういうケースに当てはまる人達もかなりの数に昇るのだろう。長年日本に住んでいた不法滞在者の在留許可の問題や離婚後300日規定のことなど、法務省の対応はすべてが今の時代背景を反映しない、通り一辺倒なものでなぜそんなに厳しく規制せねばならぬのかまったく理解できない。その意味のない規制が希望あふれる者から未来を奪い、将来の夢を諦めさせている。
最高裁の判決は苦しむ人達に希望を与えた。政府は今回の判決の意味を良く理解し、人道的な立場から物事を判断しなければならない。

For The People Of Tibet

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