2008-02-02

eco terrorist


日本の行なっている調査捕鯨に対する各国の冷ややかな視線が日増しに強くなって来ている。オーストラリア、ニュージーランドといった反捕鯨強硬国にとって鯨肉を喰らう日本人は残虐なる野蛮人であると言う者さえいる。その空気を敏感に捉え利用し、あたかも自分達が正義の使者であるかのように振る舞っているのがグリーンピースやシーシェパードといった連中だ。この調査捕鯨問題は別としてもかなり以前から彼らの行動には疑問を持っていた。環境問題に対して急先鋒である彼らの行動は時として大国によってもみ消されそうになる問題を世界のマスコミの前にあぶり出し、さらけ出し、人々の関心を惹くことに成功していた。この点においては僕も応援し、その考えに共感を持つが、それがいつしか強行無謀な抗議行動ばかりが先走りし、それこそがグリーンピースである!かのような様相を呈して来た。先のシーシェパードの捕鯨船に対する行為も然り、彼らの意を問えば『調査捕鯨の不当さを世界に訴えるため』とは言うが、それにあの行動が適切であったとは到底思えない。そこで思う。この流れはどこかで見たぞ・・と。そう、世界各地でアメリカ同時多発テロ以降に軒並みテロ組織として指定された武装組織や政治組織、それらのグループも始めは過激な行動は避け、地道に交渉をしていたはずだ。その地道さにしびれを切らした過激グループが短絡的で最も衝撃的な手を使ったのがテロリズムだ。環境保護団体と言われる彼らもまた同じような短絡的な道を歩み始めている。自分達の抗議船を体当たりさせればもちろんその過激な行動は世界に報道され、注目される。大義名分が世界の環境を守る為とあらば応援する人も多く、彼らの行動を支援する寄付金も多く集まるというわけだ。過激分子がこの甘い汁を見逃すわけが無い。彼らは大義名分を隠れ蓑に更に行動をエスカレートさせ、更なる寄付金を集めようとする。シーシェパードの船旗が海賊船のものと同じであったのが象徴しているように、今の彼らは海賊そのものに成り下がってしまった。いわばお墨付きをもらった海賊とでも言おうか。アメリカのFBIは彼らのことをエコテロリストと呼んでいるという。初心を忘れ過激行動ばかりを繰り返す彼らであるなら、そう言われても仕方ない。

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