2020-08-09

どう説明すべきか

今日は長崎原爆の日。

ニュースで原爆投下直後のキノコ雲と完全に破壊された長崎市街地の様子をやっていたが、それをみて三女が『これってなに?』と、素朴な質問を投げかけてきた。長女や次女はすでに知っているが、まだ3年生の三女にはよく分からないようだ。そこで『アメリカがすごい強力な原爆という爆弾を広島と長崎に落として、何万という人が一瞬で死んだんやよ』と言うと、『原爆って広島だけかと思っとった』と、全く知らないわけではないようだ。そしてその次に来るのが『何でアメリカが原爆落としたの?』と言うことだ。これは長女・次女の時も同じだったが、母親がアメリカ人で自分自身も半分アメリカ人である娘たちにとっては、アメリカが日本にこんなひどいことをするなんて理解できないのだ。『その時は日本とアメリカが戦争していたから』と答えても、彼女たちの知る範囲においては想像し難いことなのだろう。

毎年この時期になると『原爆投下必要・不要論』が取り沙汰されるが、今更それを言ったところで何の意味があるのかと問いたい。結果として広島・長崎に原爆が投下され、おびただしい人々が命を落とし、今なお苦しんでいるということがただ一つの事実なのだ。この事実に対して我々は今後どうすべきかをひとり一人が考える、そうすることが亡くなった人々に報いることだと自分は思っている。


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