2015-12-16

夫婦別姓














最高裁が民意を反映した判決を下したことはあっただろうか?
最高裁の判決は概ね政府の方針に沿ったものが多く、民意とは乖離した判決が下されることがほとんどだ、ために判決の度に理不尽な思いをする。
今日の夫婦別姓の判決に関しても、まったくバカらしく呆れてしまう。
そもそもどの姓を選ぶかは完全に個人の権利の範疇であって、国がとやかく言うことではない。姓を変えたいと思う人は変えればいいし、変えたくない人はそのままにするだけのこと。アメリカの例を見れば、どの姓を選ぶかは完全にその人の自由であって、国が介入することはない。そういった状況でも実際には夫の姓に変える人が多いらしい。
一部の議員や有識者らが夫婦別姓を認めると日本の伝統的な家族制度が壊れると主張していることは唾棄すべき保守論であって、国際世論から見れば信じられないような戯言だ。
今回の最高裁の判決は117年前の明治に制定された化石のような民法の規定を違憲ではないと判断したもので、違憲としなかったことに愕然としたが、見方によれば『その民法は違憲ではないが・・』と捉えることもできる。
この時代にまんだこんなことを議論していること自体馬鹿げた話でうんざりしてしまうね。
最高裁大法廷は15人の裁判官だが、そのうち10人が合憲で5人が違憲。3人いる女性裁判官はいずれも違憲という判断からして、こういう場合は姓を変えることを強制される女性の意見を反映するため、男性よりも女性裁判官の数の方を多くするべきだろう。
そうでないととてもフェアとは言えない。
結局は保守勢力による出来レースだったと言うわけさ。あ〜くだらねー。

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