2013-09-07

あなどりがたし















朝の収穫を終え、ふと庭のカリンの木を見上げると上の方の葉がほとんど無くなっている。よく見るとおぞましいほどの数の毛虫が群がり、葉を喰い尽くしているではないか!何の幼虫だかは分からぬがおそらくは蛾の幼虫だろうて。スミチオンなどの薬剤を散布すれば殲滅できるが、隣にはオクラもあって農薬は使用したくない。そこで火ばさみで一匹ずつ摘んでバケツに放り込む。ちょっとやるだけで30匹以上は捕まえた。木にはまだまだ居る。その捕まえた毛虫をニワトリに喰わせようとケージの中にぶちまけると、ニワトリ達はダッシュで寄って来て喰い尽くすと思いきや、急ブレーキ。いったん躊躇した後はもう興味を示さなかった。ううむ、残念だ。
それにしても不思議だ。以前も違う毛虫を与えたことがあったが、その時も突進して来たものの直前で食べなかった。バッタなどは何のためらいもなく襲うのに何故毛虫は喰わん?しかも初めて見るはずなのにどうして『コイツは喰えん』と分かるのだ?おそらくはDNAの中に情報が入っているのだろうが、どれが喰えてどれが喰えないかを一瞬で見極めるその能力は大したもんだと思う。だてに恐竜時代から生き延びていないよね。
さて、その命拾いした毛虫達は一匹一匹踏みつぶすのも嫌なので生きたまんまコンポストの中に放り込んだった。やがては土に還り、新たな命を育む糧となる。

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