2013-09-23

台頭















各地でイスラム武装勢力の攻勢が激しさを増している。今回のケニアでのショッピングモール襲撃もその一端だ。アフガニスタン・イラク・ソマリア・イエメン、それに北アフリカ諸国にシリアといった国々で武装勢力は着実に影響力を強め、支配地域を拡大している。これらの国で共通している点はいずれもアメリカとの戦争や内戦、それにアラブの春といった政治的状況の激変で政情不安が極まり、その混乱に乗じて武装勢力の浸透を許してしまっているところだ。武装勢力は『イスラム法に則ったイスラム国家の建設』を理想に掲げて闘っているなんて言うが、それはあくまでも純な若者を洗脳して利用するための方便であって、彼らの目的は単にカネでしかない。各国の混乱につけ込むことで今まで国家によって支配されて来た利権を奪い取り、搾取することを狙っているのだ。彼らはたいそうな大義を掲げ『聖戦』なんて軽々しく言うが、そんな理想や情熱など持ってはいない。だまされて武装勢力に加わった若者らは麻薬漬けにされ、最後は自爆要員として消耗される。正義なんてものはどこにもありゃしない。
今後も武装勢力はまるで転移してゆく癌細胞のように混乱する地域を狙って浸透し、その勢力を拡大してゆくだろう。しかしいくら拡大しようとも彼らの理想が単なる理想で留まり、利権ばかりを追及するのであればいずれは同士討ちを始め、おのずから消滅してゆくだろう。
民意を得ぬ国家などできようはずが無く、民意を得ぬ行動もまたしかり。いつか必ず滅ぶ時が来る。

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