2013-06-29

自己顕示欲















ナイフを持った男が児童を襲う。
こんな事件が日本だけでなく世界各国でも起こっている。しかしなぜ一様に弱き児童を狙うのか。精神的疾患による刑事責任の有る無しに拘らず、そこには何か共通の要因があるように感じられる。本来なら守られるべき児童たちを敢えて襲う心理とは如何なるものか?加害者をいわゆるキチガイとして片付けることは、一番容易な方法かもしれない。そもそも児童を襲うこと自体異常なことなので=異常者ということになるが、その論法ならば同様の事件はすべて異常者の引き起こしたことになってしまう。
僕が考えるのはこういう事件を起こした者は、精神的な問題を抱えていたとしても始めから事の重大さを認識して起こしているのではないか?ということだ。単に弱い者をターゲットとするならわざわざ学校に出向いて襲う必要は無い。『学校で事件を起こす』このことがキーで、背景には社会的に注目されると言う計算がある。それは即ち社会に対して自分の存在を誇示することであり、一つの自己顕示欲の現れだ。その歪んだ自己顕示欲が引き起こす事件は学校襲撃に留まらずあらゆる事件に及び、そして惨忍だ。
事件後警察が『なぜそんなことをしたのか?』と問えば、加害者は『自分の存在を社会に示したかった』というような内容を答えると思うが、聞く者からしたら『そんなことのためにあんな残虐なことをしたのか』となる。それが異常者への入り口だ。でも加害者にとっては『それしか方法がなかった』ということになるのだろう。ここにこそ精神の闇がある。
こういった事件をなくすには社会に対する不満を取り除くことだが、それはほぼ不可能だ。結局守りを固めることしか予防する方法が無いのかもしれない。狙われるのはいつも社会的弱者だ。何とかしてこういう理不尽な事件を減らす方法は無いのだろうか・・

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