2012-08-08

日々


仕事から帰り、そのまま庭に出て地べたにへばりついて草をむしる。雑草とはすごいものでつい先日むしったばかりなのに、ひと雨降ればすぐに芽を出し驚くべき早さで生長している。
ひとしきり草をむしったあとはJackieを連れて散歩に出る。大体いつも6時半頃になるがこの頃は『夕まずめ』の時で、川面には小魚の撥ねる姿が目立ち、川を覗き込めばコイやライギョといった大物達も活発に動き回っている。その周辺では何をしているのか大小の亀が、あるものは川の流れに乗り、あるものは流れに逆らいながらあちこちうろついている。
連日の猛暑をもたらしている強烈な陽射しも今は衰え、遠く西に聳える伊吹山の稜線を鮮やかな朱色の背景に際立たせながら、今日一日を終えようとしている。
日々繰り返されるこんな何気ない情景が実に美しく感じる。雲は徐々に朱みを帯び、刻々とその姿を変え美しさを増してゆく。特別な風景ではない、ごく日常の風景なのになぜこんなに美しい・・。空があり雲があり、その下を川が流れ、周りには人々の生活の風景が広がっている。観光地の絶景さなんて微塵も無いが、心から美しいと感じることがある。大げさではなく生きているうちにこんな風景が見れて『良かった・・』と思うことがたまにある。
まだまだ暑い盛りだが、ほぼ一日中外に居ることが楽しくてしょうがない。そこにはすべてがある。

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