2012-04-15

さくら花


先週末はまだ早く、今週末は散り始めのさくら花。
この春は天候不順著しく、菜の花がいつまでも黄色い鮮やかなる花を咲かせている反面、桜の花は満開から散り始めまでが短かったように思う。
昼に弁当持ってお決まりの場所へ出向くが、不思議なほど人出は稀だ。『みな先週末に済ませたのかも?』とも思うが、先週末はまだ8分咲き程度だったはず、僕の計算ではその後満開になって今週末までそれが持ちこたえてくれると読んでいたが、いかんせん雨が2度も降ったり風が吹いたりして、桜の花にとっては厳しい天候になってしまった。今日は満開も過ぎ、花びらが風にのってちらほらと散る、散り際の桜だ。堤防上にずらりとならんだ桜並木に風が吹けば、サーッと花吹雪の様相を呈し、実に美しい。こんなとき『ああ、日本人で良かった』としみじみ感じる。
堤防から下り、菜の花畑に分け入れば花の香り一杯に包まれてなんだか楽しくなる。娘達は自分の背丈ほどもある菜の花の間を飛び歩き、時折その姿が隠れてしまうほどだ。薄曇りだった空から陽が射し込み、花々はいっそう鮮やかに生きいきと咲き誇る。近くにある女竹の薮からはウグイスの声とともにキジの甲高い鳴き声が響き渡り、薮と畑の境では白い猫が気持ち良さそうに昼寝を楽しんでいる。ああ、どこまでものどかだ・・
少し肌寒さも感じるこの春は、このまま桜の花とともに去ってゆくのだろう。花のあとの新緑もまた美しく、しばらくは楽しい時を過ごせそうだ。

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