2011-06-27

汚染


原発の安定化は未だめどが立たず、報道を聞いているこちらが歯痒くなるほど推移は緩慢で、一進一退どころか崖っぷちに追い込まれているのでは?と思えるほど好転の兆しはまったく見えない。今日のニュースでも循環冷却開始後たった1時間で水漏れを起こし停止してしまったと半ば呆れ気味に報道されていたが、現場の作業員は必死で作業しているに違いない。厳しい環境の中、始めての作業で要領も得ないだろう。ここは彼らの頑張りを見守ってゆくしか無い。人の失敗を指摘し、非難し、揚げ足を取るのは誰でも出来ることだが、彼らと同じ環境にいない者が一方的にどーのこーの言うのはフェアじゃない。ただし、その辺りの現場のミスを何のフォローも無しにバケツの水をぶちまけるようにしか発表できない東電本社の対応は、やはり前線から遠く離れて現場の状況をまるで把握できていない大本営のようなもの。今回の人災の原因がどこにあるのか?は、おのずから明白なことだ。

そんな汚染とはレベルが違うが、先日早朝、Jackieを連れて散歩していてふと川の異常に気がついた。川面が虹色に反射しているのだ。ああ、またか!急いで橋の上に行き川をのぞき込む。すると川面全体に油が広がり長良川本流に向け流れている。その油はずっと上流の方から流れてくるようだ。家に取って返してすぐ警察に電話する。本来県の河川課が担当だがこの時間では警察しか窓口がない。警察は『魚が浮いたりしてませんか?』と聞き、『それは大丈夫そうだ』と答えると、詳しく場所を聞いてから『パトカーを向かわせる』と言った。
次の朝、Jackieを連れて川の様子を見に行くと、近くの橋のたもとにオイルフェンスが取り付けられ一応の対策が取られたようだった。おそらく原因までは調べてないだろうが、子供騙し的とはいえ何かしたのは評価してやろう。しかしまだ若干の油が流れ続けていたのはいただけない。今後も厳しく川を監視し、『またあいつだ・・』と嫌われるくらいのうるさきオヤジになってやろうぞ。

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