2009-02-27

褒めてなんぼ


昨年さんざ苦労させられ、必死の思いで成果品を納品したある現場の、その納品データについてちょうど一年経った今頃になって『ちょっとおかしい所があるので修正して下さい』との連絡が来た。その物件については主に関わって来た同僚とともに『済んだもの』として、忘れていたのだが契約上は『3年のお付き合い』ということになっているので無視することもできず修正要請に迅速に対応し、そして今日実に久しぶりに客先の大本山を訪れ修正データを納品し、お互いの近況などについていろいろ言葉を交わして来た。
客先に到着したとき、いきなりその当時現場で一番手強かった担当者と顔を合わせ、こちらが『ご無沙汰しております』と挨拶するも相手はにこりともせず、ぶすっとした表情で『後で話があるので来て下さい』とだけ言う。これには同僚ともども『こりゃー、何か嫌な予感がするな。知らん顔して帰ってしまおうか?』と半ば本気で考えていたのに、客先の狡猾な罠にまんまと搦めとられ、気がついた時には当の担当者の目の前でビクビクしながらどんな攻撃をしてくるのか?と気を揉んでいた。ところが話というのはあるデータについての処理方法のアドバイスを求められただけで、別段何かを指摘されたわけでもなく至って穏やかに、友好的に時間は流れ、良い雰囲気の中で話し合いをすることができた。そしてその場を離れる前に、昨年同じくその現場にいた他の担当者にも挨拶した折りに、『昨年は本当に良く頑張ってくれましたね。今になってあなた方がどれくらい素晴らしい人達だったか、ということを痛いほど感じています。またあなた達と仕事ができることを楽しみにしています。』と、少し褒め過ぎちゃう?と感じるほどに褒めてもらって、あの苦労がいくぶん報われた気がした。おそらくあの話し振りからすると今年度は相当苦労しているのだろう。
現場をやっている当時にその言葉を聞いたなら俄然気分良く仕事できたろうに・・と思いつつも、褒めてもらったことを素直に喜び次に繋げていきたいと思う。

0 件のコメント: