2009-02-12

悩ましきこと


ロードスターを快調に飛ばして帰宅すると、妻が暗い顔をして悪いニュースがあると言う。つい一昨日も同様に車をぶつけたと聞いたばかりなのでまたかいな・・と心の用意をすると。それはアメリカから送られて来るひな人形のことで、今晩クロネコから荷物到着と関税の支払いについての問い合わせがあり、それによるとどうやらかなり高額の輸入関税を払わねばならぬことになりそうなのだ。というのもまず一つ目はひな人形にかけられた保険の額が高かったということ。こちらとしては税金対策も含めて日本円で10万円を超えないようにと義母には伝えたはずなのに35万もの保険をかけてしまったらしい。ということはそれだけの価値があるものと言うことになり、もちろん税率が跳ね上がる。確かに義母らの思い入れが深いひな人形の価値はお金には出来ぬものとは分かっている。しかしあくまで通関作業は事務的なもので感情的なものとは無縁だ。そこを解ってもらいたかったが無理だった・・。二つ目は荷物の内容を中古ひな人形ではなくアンティークひな人形!にしてしまったこと。これだけは絶対に避けなければいけないことだったので、わざわざ日本語で『中古ひな人形 個人所有物』と大書したPDFを作って、これを荷物に張るようにとメールしたのだが、現地クロネコオフィスで箱を別のものに換えた折りに紙は無視され、義母の説明通り古いひな人形としてアンティーク扱いになってしまっていた。これには正直愕然とし、一体どんな税率が適用されるのか検討もつかない。そして三つ目はひな人形の産地があろうことかアメリカとなっていることだ。日本で作られたものをまた日本に戻すだけなので、常識的に考えたら産地は日本に決まっている。そこをなぜかアメリカにしたことによりまるで僕がアメリカで作られたアンティークひな人形を業者から輸入している格好になってしまう。そうなったらてきめんガツンと課税されるに決まっている。
シアトルの家族にとって貴重なひな人形を送ってもらって文句ばかり書くのは失礼だとは解っているが、ちょっと気を使えば安く出来る税金を気前よく国に払ったところで一体何になるというのか?そういう対策も含めて万事抜かり無き様手を回していたことはすべて無視され、それに費やした時間は無駄になってしまった・・。
最終的には関税を払わねばならぬことは分かっているので、お金については仕方がないとしよう。僕が残念なのはこちらが良かれと思って段取りつけたことをすべてぶち壊すかたちで事が為されたということだ。
ただただ、脱力。ほんと、まいったな・・

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