2009-02-25

新・漂流民


最近帰り道が混んでないですか?
僕のようにほとんど残業をしない者が帰路に着くのは大体18時前後といったところ。景気良かりし頃は少し早めの17時半頃なんて流れも良く、今のような混雑は滅多に無かった。ところがこのところの不景気で残業がほとんど無くなったせいだろう、皆が定時で仕事を上がるから道の混み様はすごいものだ。その影響で僕のような者はかえって時間がかかってしまい、帰宅も遅くなりがちだ。そしてこの混雑に拍車をかけているのが新・漂流民と名付けた者達なのだ。
どういうことかと言えば、やっとこさ混雑する区間を抜け流れ始めると思いきや、相変わらず40kmというペースでだらだら運転が続く。イライラしながら前方を遠望すると、ちんたら走っている車が見える。以前ならそんな車は紅葉マーク車か軽トラくらいのものだった、それが最近はやたらと多い。そこで考えた。ひょっとすると彼らは常時残業組だった連中ではないか?と。その遅い車の後ろについて様子を窺うと、別に年寄りでもない。ただ、だらだらと締まりのない挙動不審の走りをしているだけなのだ。おそらくこういった者は習慣的に残業をしていたものの景気の悪化で残業が無くなり、さりとて早く家に帰った所でやることも居場所もなく、家族にも歓迎されないような境遇ゆえにまるで路上を漂流するがごとく、しかし一応は家に向けて漂っているという、そんな状況なのではないだろうか?確かにその走りには目的が感じられず、力なくフラフラしている印象だ。これも不景気が生んだ社会現象の一つではあろうが、なんか寂しいよね。

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