2007-09-19

若き闇


16歳の少女が手斧で父親を殺害した事件は、うまく表現はできないが何かもやもやとした行き場のない暗きものを感じさせる。いくら『嫌いだったから』『憎んでいた』と言っても、なかなか父親を殺害するまではできないはずだ。しかも眠っているその首に手斧を振り下ろすなどできようがないように感じるが、事実はそうではなかった。家族から見ても第三者から見てもごく普通の少女の凶行は、どう説明したらよいのか?警察、マスコミを始めその動機解明に躍起となっているが、現状決定的なものは見つかっていないようだ。いや、少女に決定的な動機など必要なかったのかも知れない。そんなことできるわけないと思っていたことを平気でやってのけてしまう人がいるように、少女が特別残虐だとも狂人だとも決して思わない。多くの人が振り下ろすことを思い留まったであろう手斧を少女には振り下ろすことができてしまった。ただそれだけのことなのだろう。父親殺害の動機をどうこう詮索するより、今回の事件をただ事実として受け止める。それしか無いんじゃないかと思う。当然もやもやとしたものは晴れはしないが・・

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