2007-08-14

精霊蝗


昼間はあまりの暑さのため『ぐでーっ』としてほとんど動かぬ猫が、日が落ち少しは凌ぎ易くなると自分で引き戸を開けて外へ出てゆく。しばらくするといつの間にか戻って来ているのだが、今日はちょっと様子が違う。何かしきりに跳ね回っているのだ。よく見ると小さな影が動いている。さてはカエルか?とその影を捕まえてみると10cmもあるショウリョウバッタだった。猫はよく飼い主に自慢するため獲物を持ち込むが、盆のこの時期に無慈悲な殺生を見逃すこともできず、幸いバッタも元気だったので隣の空き地に放してやった。猫も気まぐれ、僕も気まぐれ。そんな気まぐれで猫と人間に捕まってしまったバッタもとんだ迷惑だったろうな。

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