2007-05-20

輝ける闇


開高健の『輝ける闇』を熱中して読んだのは十何年も前のことだ。内容はぼんやりとしか憶えていないが『輝ける闇』というタイトルだけは不思議と脳裏に焼き付いていて、何の脈絡も無くよみがえり、そして消えてゆく。『闇』が『輝く」という逆説的な言葉は当時十代だった僕には非常に刺激的で、たったそれだけの言葉から多くのことを学ばせてもらった。今日も姪のダンスの発表会を見ているときにふとその言葉が現れ、しばらく何か大切なことを考えていたはずなのだが今はキレイさっぱり忘れてしまってまったく憶えていないな・・困ったものだ。良い考えが浮かんでも次々と消えてゆくようじゃちょっと頼りないわな。