2007-05-06

一つの選択


何か重要な事柄を決めるときでも僕ら夫婦はあらたまって話し合ったことなどない。大抵の場合週末の買い物の途中などでどちらからともなく話しが出て、『じゃあそうするか』という具合で成り行き任せにしてきたことが多い。考えてみればそんな調子で10年近くも過ごしてきたのだからいかにいい加減かがよく分かる。先日も夕飯を食べながら『将来的にアメリカに住むことについてどう思っている?』と聞くと『現実的に考えてアメリカに住むことは無理と思う』と、そんな重要なことに対して一撃で切り返してきた。意表を突かれたので『なんで?』と聞くと妻がいろいろ理由を挙げたのだが、そのどれもがまったくその通りで反論の余地のないものだった。日本に留まることが現時点で最善の策と思えるなら将来自分の母国に戻れなくともそれは仕方のないことだと言う。改めて女性の強さを見せつけられた気がした。妻がその気ならばこちらもその方向で動かねばならない。さあ、忙しくなるぞ!

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