2020-09-12

アメリカ山火事













アメリカ西海岸を中心に山火事が相次いでいる。落雷による火災がほとんどだが、不注意から大火災に至った人災もある。山火事はカリフォルニア州が史上最悪と言われるほど広範囲に広がり、手のつけられない状態という。またオレゴン州、その北のワシントン州でも所々で発生しており、予断を許さない状況だ。妻の親類が多く暮らすシアトルにも山火事の煙が流れ込んでおり、市当局からは『空気が悪いため外出を控える様に』との 通達が出ているという。

ワシントン州の山火事の状況が分かるサイトで確認すると、シアトル周辺では国際空港のあるタコマの南辺りで発生しているものが一番近い様だ。その他のほとんどは東隣のアイダホ州との州境に近い辺りでかなりの面積に渡って延焼しており、その規模には唖然とする。

トランプはこういった自然災害にあった州に対するサポートも、州知事が民主党の人間の場合は『自分達で何とかしろ』とガキの様な対応だ。しかし以前自分がワシントン州東部を訪れた際は、国道沿いに『トランプを支持する』といったプラカードが見られ、実際火災の被害を受けている人の多くはトランプ支持者なのだ。いや、そもそも人種や宗教、支持する政党によって受けることができる公的サポートに差ができるのは明らかなる差別でしかない。そんな差別を助長し、対立を煽ってきたのが他ならぬアメリカ大統領なのだから悪い夢としか思えない。

しかしトランプが大統領になれたということは、潜在的にそういった差別を是とする人々が思っているよりも相当多いということだ。言わばトランプの存在そのものがアメリカの闇を体現しており、次の選挙でも彼が勝つようならその闇がそれほどまでに深いということになる。


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