2013-10-18

漂泊















気温がぐっと下がり、この季節らしい肌寒さを感じる昨今となって来た。以前香っていた金木犀も気がつけばほとんど花を付けぬまま終わってしまい、そうかと思うと晩夏頃からようやく咲き始めたサルスベリがいまだに花を咲かせている。
なにかが・・どうも変だ。
特にこれといって指摘できるものでもないが、毎朝Jackieの散歩をしながら見上げる空や、覗き込む川の様子など、毎日見ているからこそなんとなく違和感を感じたりすることがある。しかしそうやって感じたことなど日々の忙しさにかまけてすぐに忘れてしまい、それが何だったのか?検証することもなく過ぎ去ってゆく。そういった物事は知らなくても、忘れてしまっても生活に困るようなことではない。だが、いにしえの人々はむしろそういったところに重きを置き、そこから何かを読み取ろうとしていたのだ。
我々現代人は情報の海に漕ぎ出したものの、そのあまりの無限さに方向を見失い漂泊しているようなものだ。我々は確かに有用な情報を得た。そこからの恩恵も十分に受けている。が、大量の情報に呑み込まれ無くしてしまったものも多いはずだ。
いにしえの人々には見えて、我々には見えないものとは何だろうか?時間をかけて考える必要がある。

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