2013-10-17

被災の責任















何か理不尽なことが起こると、人は『なぜそうなってしまったのか?』と、その原因や理由を探し出したくなるものだ。この起きてしまった事案に対して『何かのせい』にしなければとてもやっていけないような心理になることは容易に想像できる。因果応報、この言葉は戒めでもあるが、むしろ僕は闇に沈む心に救いをもたらすものではないか?とさえ考えている。明確ではないが少なくとも事案に対する理由づけになり、人それぞれの受け取り方で良くも悪くも様々な答えを導きだす。
伊豆大島の甚大な被害の原因として、特定の人の過失があったとは僕は思わない。もちろんこの災害を教訓として為すべきことは多々あるが、人の過失を追及したところで無意味なことだ。原因はただひとつ、予想だにしなかった猛烈な雨があの時間帯に降ったということ。それは『運が悪い』なんて言葉では片付けられない、理不尽この上ないことだ。

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