2010-06-15

恐怖と安堵


いつものように出社し現場へ行く用意をしていると、妻から電話がかかって来た。仕事中にかかって来る妻からの電話の十中八九が悪い知らせなので『いったい何事やろ?』と電話をとると、妻がかなり慌てた様子で『次女が転んで目を打ち血を流しとる。かかりつけの医者に行ったら、大きい病院の急患に行くように言われたので今から向かう!』とだけ言って切ってしまった。・・・・・!!。なんちゅうことやろう、詳しくは分からんが大変なことになった。すぐさま会社から取って返し家に向かう。この時の不安な気持ちは言い表し様が無い。もし次女が片目にせよ失明でもしたらどうしよう・・などと悪い方ばかりに考えてしまいどうにもならない。この気持ちは不安と言うより恐怖心に近い。これが我が身に起こったことならば耐えれば済むことだ。しかし娘たちの身に起こってしまったことはどうすることも出来ない。どうすることも出来ないゆえ、肉体的な痛みはなくとも精神的な激しい痛みに襲われ、ただおろおろするしかないのだ。
家に着く頃、妻から『大丈夫そうだ』と言うメールがあった。帰って来た次女を見ると目尻に大きな絆創膏が貼られ、痛々しい姿となっていた。幸い眼球にキズは無く目尻に切り傷を負った程度で済んだようだ。その切り傷も縫いはしなかったので、そう大きなものではないのだろう。明日もう一度病院へ出向き絆創膏を貼りかえるという。
そもそもどこで転んだのかを聞くと、特に危険なことをしていたわけでもなく、おもちゃの椅子に立っていて転倒し、たまたまおもちゃ入れの箱の角に目尻を打ち付けてしまったらしいのだ。ただ当たりどころが悪かった、それだけのことだ。
気をつけようにも気をつけようの無いことだが、以後十分注意したい。

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