2009-09-12

ワンカップ酒と慈雨


ほんとうに久しぶりの雨だった。連日の日差しと乾燥により、梅雨の頃とは打って変わってあらゆるものが乾涸び、埃っぽくなっていた。それが今日の雨で一気に潤ったようだ。
朝起きた頃の天候は曇りで、この様子では大した雨量は期待できないと思っていたら、ありがたいことにザーッという強い降りが何度も通り抜け、乾ききった大地に生気を与えてくれた。これでしばらくは水やりからも解放されそうだ。しかし来週の予報では再び晴れマークが並んでいたので、すぐに乾いた大地へと戻ってしまうかもね。


今朝、まだ雨が降り出す前、堤防にSじいさんが姿を現し座り込んで何かをしていた。しばらく様子を見ていると、どうやらカップ酒をあおっているらしい。『じいさんはアル中だ』と言っていたHさんの言葉を思い出しながら『相変わらずだな・・』と思っていると、じいさんは尚もうつむいて何かをしている。よ〜く見ると子ネコに餌をあげていた。そうか、じいさんは常に何匹も猫を飼っていて、よく我が家の猫とケンカをしていたものだ。じいさんが橋の下から居なくなって猫もあまり見かけなくなったので、てっきり連れて行ったと思っていたら、そうじゃなかったようだ。

ワンカップ酒をあおりながら子ネコとじゃれあうじいさんを見ていたら、何をもってホームレスと言うのか?その言葉の持つ定義の曖昧さを感ぜずにはおれなかった。

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