2017-04-03

断層の記憶

















昨日、道の駅で淡墨桜の苗を購入した後、根尾谷断層で有名な地震断層観察館に寄ってみた。ここは今まで何度も前を通りながらも一度も寄ったことがなくて、やっとこさという感じ。入館料大人500円、子供250円を払い、中をじっくり見学する。
春休みの休日というのに訪れる人は我が家族以外無く、じつに閑散とした感じ。みんなあまり興味がないのかな?館内の展示は年季が入っていて、おそらくここ10年くらいは変わっていないようだ。そこに東日本大震災の資料をわずかに付け足した程度で、入館料500円というのは高すぎる気がする。ただ、くいちがいの高低差6mもある断層観察トレンチは圧巻で、実際に起こったこととは信じがたいような光景だ。
この断層崖隆起の原因となった濃尾地震(マグニチュード8)では、今の我が家周辺も壊滅的被害を受けた様子を写した古い写真が展示されており、長良川にかかる鉄道橋が崩落していたり、堤防がぐちゃぐちゃに破壊されている様子が残されていた。
『こんな地震がまた来たらウチは終わりやな・・』と身震いする思いだ。
娘たちにもそういった写真を見せて解説し、怖がらせるわけではないがそういう強烈な地震に襲われる可能性が常にあることを伝えておいた。
総じて今の状況からすると物足りない展示内容ではあったが、古い資料などからはその当時被災した人たちの苦しみや嘆きが聞こえてくるようで、それは今後も一切変わらないと思う。こういった人々の声を自分はどう汲み取るのか?それを問われている気がした。

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