2016-09-11

第4の卵














伝染病の疑いと卵を産まなくなって数ヶ月経ったことから一度河川敷送りになり、キツネやイタチの餌食になると思われていた第1世代唯一の生き残りのニワトリは、どういうわけか河川敷で三日間無事に生き延びた後、素知らぬ顔で庭に戻ってきて花壇を掘り返し餌を漁っていた。その逞しさには呆れ返るとともに感心し、卵を産まなくとも前と同じように飼うことにした。
最近そのニワトリの羽根がどんどん抜けるようになり一見ボロボロの姿になったが、これは『換羽』と言って羽根の生え変わりのことをいう。 そして換羽するとまた卵を産むようになると何かで読んだが、果たしてその通り実に数ヶ月ぶりに卵を産みよった。これには
びっくりしたよ。
一度は『もうダメだ』と見離されたのに逞しく生き残り、卵まで産み始めた。
この生命力、学ぶに値する。

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